長善館では館生の行事参加に対して重きを置いています。それは時に煩わしいこともありますが、館生同士の仲を強く結びつける要因にもなっています。
常に近くに気の置けない友人がいることは、上京してきた長野県人にとって心強い味方となっていることでしょう。
年間スケジュール
館生同士の絆を強くする様々な行事が行われています。
通年
館生総会
毎月(8・3月を除く)第2土曜の18時から館生総会が行われます。
館生全員が一堂に会して、館生委員会の報告を受けたり、運営に関する議論を行ったりする、長善館の「自治の精神」が最も表れている場です。館生全員に参加義務があり、無断欠席を続けると、館生委員会により処罰を受け、過去には退館を理事会に進言された館生もいます。
また、毎回、2名の館生による3分間のショートスピーチも行われ、プレゼンテーションや発信・議論などのコミュニケーションスキルの向上にもつながっています。
不定期開催
4月
新入館生歓迎会
新しく仲間に加わった新入館生と初めての懇親会が行われます。
一発芸大会やビンゴ大会などの企画を考えて、慣れない新入館生の緊張をほぐしながら、親睦を深めます。
5月
前期館生委員引継ぎ
前年度後期の館生委員から前期の委員に代替わりします。
前期は、おらほ祭や記念祭など大きな行事が続き、委員のリーダーシップが強く求められる時期であり、任命された館生は志新たに館の運営に携わります。
6月
防災訓練
調布市の消防士の方を招いて本格的な避難訓練を行います。
各居室には防災ヘルメットやガイドブックも完備し災害時にも安心です。
7月
おらほ祭
仙川商店街の主催で毎年行われる「おらほ仙川夏祭」の準備や屋台出店を手伝います。例年、お祭り当日までは提灯やテントの設営などの準備作業、当日はかき氷屋台や焼きそば屋台、会場案内などの手伝いをしています。
日頃お世話になっている地域社会への貢献は本館にとって大事な活動です。
8・9月
バーベキュー大会
中庭でバーベキュー大会を行っています。
広い庭でわいわいとバーベキューができるのは長善館という環境ならではです。
諏訪郷友会夏季大会
長善館を運営している諏訪郷友会の会合が諏訪で開かれています。保護者の方への館の現状の報告会の場でもあります。館生からは代表者2、3名が参加します。
10月
記念祭・諏訪郷友会秋季大会
諏訪地域にルーツを持つ長善館ならではの行事である記念祭。
下級生が上級生の指導のもと、代々受け継がれてきた長持ち唄などを練習します。約3週間の練習を通じて、同期の絆や、先輩後輩間の信頼関係が深まります。
本番ではその練習の成果を披露します。
11月
後期館生委員引継ぎ
前期の館生委員から後期の委員に代替わりします。
忘年会や追い出しコンパ、新入館生歓迎会が行われる後期は、館生同士の親睦を深める企画力が求められる時期であり、先輩の背中を見て育ったフレッシュな委員たちが新たに任命されます。
12月
忘年会
1年間のことをみんなで語らい、締めくくります。
各学年ごと景品を用意してのビンゴ大会などで盛り上がります。
1月
文集作成
文集委員を中心に、館生全員が寄稿する「長善館集」を作成しています。
館生それぞれの個性が爆発した思い思いの名文が集まり、毎年仲間たちの作品を読むのを楽しみにしています。
駅伝
館生有志が調布市民駅伝という大会に出場します。
参加する館生は「長善館駅伝部」を結成し、キャプテンを中心に数か月前から練習に励み、お揃いのユニフォームに身を包んで本番に臨みます。
2月
追い出しコンパ
学部4年生や大学院2年生など進路が決まった館生とはここでお別れ。
送る方は感謝を伝え、送られる方はそれを胸に各々新たな一歩を踏み出していきます。
3月
引っ越しシーズン
卒館性に代わり新入館生が続々とやってくる時期で、館内は慌ただしくなります。
また、1年生は卒館していった上級生の部屋に部屋替えをします。
記念祭
東京に住む館生と郷里の伝統をつなぐ長善館最大のイベント
記念祭とは
諏訪地域にルーツを持つ長善館ならではのお祭りです。
毎年、館生1~3年生を中心に「長持」と「花笠踊り」を披露しています。
長持は、もともと昔の道具入れであり、長い棒に直方体の箱を括り付けたお神輿のようなものを、前2人・後1人で担いで運びます。長持を運ぶ際は「長持唄」に合わせて、独特な足遣いで行い、長持はその構造と自重によってギシギシと子気味良い音を立てるのです。
長持が止まると、長持をもたない館生らによる「花笠踊り」が行われます。大声を出しながら踊ることへの気恥ずかしさを忘れて全力で披露します。
長善館では、長持・花笠踊りともに、諏訪地域のやり方そのままを踏襲しているわけではありません。館生自らが必死に練習し、先輩から後輩へ受け継いできた、「長善館の伝統」を大切に守っていこうという思いでみな必死に取り組んでいるのです。
また、諏訪で御柱祭を行った後には、長善館にも御柱が建ちます。その際には諏訪大社からお越しいただいた神職の方による神事を執り行い、諏訪地域のOBが唄う木遣りに合わせて御柱を曳航します。現在は、諏訪大社下社秋宮三の古御柱の先端5メートルが玄関前に建っております。
記念祭練習について
毎年記念祭の前に、新入館生が上級生の指導のもと長持と花笠踊りを練習します。9月下旬から10月中旬にかけて約3週間、夕方2時間ほどを練習の時間にあて技術を磨きます。
長持については、長善館伝統の長持を1から覚えて本番に堂々と披露できるよう綿密な練習を重ねます。長持唄は、上級生の丁寧な指導と練習生の懸命な努力を積み重ね、上級生を前にして本番同様に唄い上げる「審査」というテストをパスして晴れて本番に唄を披露できます。また、長持の組み立てや、担いだ際の所作についても、本番で最高のパフォーマンスを披露すべく、安全に十分配慮して繰り返し練習します。
記念祭やその練習には参加義務があり、長善館はこの伝統にご理解をいただき積極的に取り組んでいただける方に入館していただいております。特に練習期間中は、大学などの講義を除いて、練習生には予定を開けてもらい毎日の練習参加を必須としております。学生にとっては勉学や部活・サークル、アルバイトなどに励む貴重な時間であり、3週間にわたって拘束されることを煩わしく思われるかもしれませんが、記念祭という一つのゴールに向かって学年を超えて真剣に取り組むことで、同期の絆や先輩後輩間の信頼関係が深まり、真に長善館コミュニティの一員となる非常に意義深い時間なのです。
長善館オープンセミナー
館生の知識や見聞を広め、郷友会会員、近隣住民の皆さんとの交流を深めることを目的として、1年に2,3回程度、郷里の諸先輩や各界で活躍されている人を講師に招き、講演会や質疑応答を行う「長善館オープンセミナー」というワークショップを開講しています。
過去のオープンセミナー
※掲載されている講師の方のプロフィールは、すべて当時のものです。
第1回~第10回
第1回
平成18年4月
「こうすれば話せる・伝えられる」
名取 将 先生
<経歴>
長野県富士見町出身
早稲田大学卒
NHKを経て現在はフリーアナウンサー、声優、玉川大学講師
ニュース・内外中継リポート・「NHK特派員報告」「NHK特集」などを担当。
人気番組「小さな旅」で、9年間にわたり親しまれた。
第2回
平成18年7月
「途上国と日本」
清水 真幸 先生
<経歴>
東京大学農学部卒 農学博士
農林省FAO等に勤務のほか、JICA専門家として、スリランカ・パキスタンなどのアジア各地に駐在しODA事業に従事
第3回
平成18年9月
「酵素は私達の生活にどのように役立っているか、ペプシンとその仲間を例として」
高橋 健治 先生
<経歴>
長野県下諏訪町出身
東京大学大学院博士課程終了・理学博士
東京大学・東京薬科大学名誉教授
第4回
平成18年12月
「中・朝・韓とどう付き合うか」
堀内 敏宏 先生
<経歴>
長野県原村出身
東京外国語大学卒
NHK入局後、海外駐在、外信部長・解説主幹等を歴任
現在はフリージャーナリスト・小平市教育委員長・諏訪郷友会理事長
長善館OB
第5回
平成19年2月
「21世紀の世界」
伊藤 力司 先生
<経歴>
長野県茅野市出身
東京外国語大学卒
共同通信社入社、国際報道に従事、国際局次長、編集委員次長、論説副委員長を歴任
共同通信社リスク情報編集長
現在は富士見町にUターン居住、ジャーナリスト(国際問題)
長善館OB
第6回
平成19年4月
「消費者金融と格差社会」
清水 憲司 先生
<経歴>
長野県原村出身 東京大学卒
毎日新聞社入社、前橋支局を経て現在、東京本社経済部で金融庁を担当
長善館OB
第7回
平成19年6月
「問題意識と問題点について考えてみる」
有賀 秀春 先生
<経歴>
長野県富士見町出身
中央大学・産業能率短大卒
産業能率大学総合研究所主幹、ワークブレイン常務取締役、土佐女子短大、新潟青陵短大教授を歴任
専門領域:文書・記録・情報・事務管理・秘書・管理者・ビジネス実務教育
長善館OB
第8回
平成19年10月
「性の発達と心の健康ー私の性教育」
青木 勇人 先生
<経歴>
長野県岡谷市出身
東邦大学医学部卒・医学博士
東邦大学医学部精神科講師を経て、回生堂病院院長・東邦大学医学部講師・横浜福祉専門学校で精神保健の講義
専門領域:臨床精神医学・司法精神医学・精神保健学
第9回
平成19年12月
「司法の世界に入って」
木内 栄治 先生
<経歴>
昭和55年、飯山市出身
長野高校・中央大学法学部卒
平成17年11月、司法試験合格
平成18年4月、司法修習生
平成19年9月、検事任官、東京地方検察庁配属
長善館OB
第10回
平成20年2月
「古い手紙を読む -主として室町・江戸時代の手紙-」
渡部 清 先生
<経歴>
昭和9年、諏訪市出身
東京教育大学大学院修士課程修了
NHKアートデザイン部にてタイトル制作に従事
平成8年、横浜国立大学教授
現在は日本相撲協会相撲教習所講師
平成12年、「第1回渡部清の世界展」以降計3回個展を開催
長善館OB
第11回~第20回
第11回
平成20年4月
「自分を大切にするということ -仏教の視点から-」
酒井 淳 先生
<経歴>
昭和34年、調布市出身
中央大学哲学科・龍谷大学仏教学科・東京仏教学院卒
昭和54年、得度
昭和59年、築地本願寺奉職
平成15年、西照寺住職就任
現在、東京仏教学院講師・築地本願寺新報編集委員・保護司
第12回
平成20年6月
「世界がみる日本の魅力 -日本の良さを見直してもっと自信と誇りをもっていい-」
三井 森雁 先生(元セイコーエプソン)
<経歴>
1944年、諏訪市出身
北海道大学工学部卒
セイコー・エプソンに勤務、1983年発明奨励賞を受賞
アメリカ、イギリスに赴任し、イギリスでめぐり合ったゴルフ・クラブやゴルファーを通して、『イギリスは、ゴルフがようこそ!』(2001)、世界50か国で触れ合った市民を通して、『世界がみる日本の魅力と通知表』(2008)を出版
第13回
平成20年10月
「ロシアの謎を読む」
小林 和男 先生
<経歴>
1940年長野県生まれ
東京外語大ロシア語科卒業NHK記者モスクワ支局長を2度勤め海外駐在は14年
92年にソ連崩壊の報道で菊池寛賞
海外ウィークリーやNHKスペシャルなどのキャスター、ラジオ夕刊編集長をつとめる
解説主幹を経て作新学院大学特任教授、日本エッセイストクラブ理事
サイトウ.キネン財団評議員、下野新聞客員論説委員
著書に、
『エルミタージュの緞帳』(NHK出版・第46回日本エッセイストクラブ賞)
『1プードの塩 ロシアで出会った人々』(NHK出版)
『白兎で知るロシア ゴルバチョフからプーチンまで』(かまくら春秋社)
最新刊『狐と狸と大統領 ロシアを見る目』(NHK出版)
第14回
平成20年12月
「レトリックが導くイノベーション物語」
土橋 光廣 先生(元セイコーエプソン専務取締役)
<経歴>
1933年諏訪市生まれ
早稲田大学法学部卒後、第二精工舎(のちの諏訪精工舎)入社
1966年、プリンター事業化にリーダーとして参画(子会社信州精器で起業)
1975年、EPSONブランド制定1985年諏訪精工舎とエプソン㈱が合併しセイコーエプソン㈱となる
1986年、専務取締役に就任、エプソンヨーロッパ社長やエプソン販売社長などを歴任
1994年、経営理念の相違により退社
現在、「ベーステクノロジー社」「ノラックス社」最高顧問「インフォーシリンク社」会長
第15回
平成20年12月
「難民問題と日本」
荒木 裕子 先生
<経歴>
横浜市出身
慶応義塾大学法学部政治学科卒
モントレー国際大学国際政策大学院修士課程修了
法律事務所勤務を経て、1997~99年 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)グァテマラ現地事務所に駐在
その後、ジュネーブ本部勤務・ジャララバード(アフガニスタン)・ハルツーム(スーダン)駐在を経て、現在ジュネーブ本部勤務 資金調達上級関係調整官
第16回
平成21年2月
「郷土の偉人 渡辺千秋・国武兄弟と長善館」
片野 満 先生
<経歴>
昭和9年生・東京出身
諏訪清陵高校・日大芸術学部卒
岩波映画にて科学映画、教育放送番組の脚本・演出・プロデューサーを歴任
内閣総理大臣賞ほか受賞作品多数
著書には上記の他、小説『昭和四十年のルネサンス』『戦国甲州雑兵賦』『-小説・河合曽良-行き行きて倒れ伏すとも』
随筆集『映像いろは随筆』
戯曲集『片野満創作戯曲第一集・第二集」』など多数
第17回
平成21年6月
「会計監査を取り巻く環境の劇的変化」
森田 正俊 先生
<経歴>
昭和54年生・下諏訪町出身
諏訪清陵高校・慶応義塾大学商学部卒
平成18年公認 会計士試験合格
19年新日本監査法人入社
<趣味>
野球、フットサル、読書、飲み会
第18回
平成21年10月
「海上自衛隊と国際活動」
大河戸 正巳 先生(元海上自衛隊一等海佐)
<経歴>
昭和27年生・岡谷市出身
諏訪清陵高校・防衛大学卒
海上自衛隊幹部候補生学校を経て、昭和52年3等海尉任官
以後主に艦艇勤務、護衛艦ゆうぎり・輸送艦おおすみ・補給艦ましゅうの艦長を歴任
平成20年退官
第19回
平成21年12月
「世界の気候帯・気候区を行脚する」
斉藤 昌男 先生(元駒場東邦中学校・高等学校教諭)
<経歴>
昭和11年生・岡谷市出身
岡谷南高校・早稲田大学教育学部卒(地理学専攻)
昭和37年より連続40年間の教員生活
うち37年間を進学校 駒場東邦中高校で、地理教育を担当
平成14年定年退職
現在は自宅近くの農園で野菜作りを楽しむ
長善館OB
第20回
平成21年12月
「世界の気候帯・気候区を行脚するⅡ」
斉藤 昌男 先生(元駒場東邦中学校・高等学校教諭)
<経歴>
※第19回をご参照ください
第21回~第30回
第21回
平成22年4月17日
「“危険な隣人”…中国の正体を知ろう!」
堀内 敏宏 先生(長善館館長・元NHK解説主幹)
<経歴>
※第4回をご参照ください
第22回
平成22年6月12日
「子どもたちの夢を育てる「宇宙の学校」 -地球を知ることが宇宙への第一歩-」
松澤 俊志 先生(国分寺市教育委員会科学センター・元同市第三中学校校長)
<経歴>
昭和12年生・長野県諏訪市出身
諏訪清陵高校・東京教育大学農学部卒
東京都の中学校教諭となり、国分寺市第三中学校校長を経て退職
現在は、国分寺市教育委員会科学センター国分寺宇宙の学校「ジュニア科学教室」の運営に携わる
第23回
平成22年9月
「近代東南アジアにおける日本(人)と中国(人) -マレーシア、シンガポールを中心に-」
原 不二夫 先生(南山大学外国語学部教授)
<経歴>
1943年生・茅野市玉川出身
諏訪清陵高校・東京大学経済学部卒・学術博士
アジア経済研究所(1967~99年)を経て、南山大学教授(専攻はマレーシア現代史・東南アジアの華人社会)
著編書『未完に終わった国際協力』『マラヤ華僑と中国』『東南アジア華僑と中国』『英領マラヤの日本人』他多数
退職後は日本語、諏訪弁の研究にいそしむ
第24回
平成22年12月11日
「スポーツ取材の面白さ」
山田 雄一 先生(元朝日新聞東京本社・スポーツ部長)
<経歴>
昭和26年生・岡谷市出身
諏訪清陵高校・早稲田大学政治経済学部卒
朝日新聞社入社
地方支局勤務を経てスポーツ記者の道に入る
デスクや東京本社スポーツ部長などを歴任、北京五輪では同社の総合本部事務局マネジャーを務める
現在、社会福祉法人朝日新聞厚生文化事業団事務局長
第25回
平成23年2月19日
「小さな会社の起業から」
岩間 建亜(たてつぐ) 先生(クレヨンハウス副社長)
<経歴>
昭和17年生・上田市出身
諏訪清陵高校・中央大学卒業
学習研究社・集英社の編集者を経て、広告・編集会社を起業
クレヨンハウスの創業に関わり、今日に至る
第26回
平成23年4月16日
「今どきの都立高校生」
内田 志づ子 先生(前都立立川高校校長)
<経歴>
岡谷市出身
諏訪二葉高校・お茶の水女子大学教育学部教育学科(体育学専攻)卒
昭和48年~平成10年、東京都立高校保険体育科教師
平成11年以降、都立砂川高校教頭・同小平高校長等を歴任
平成23年、都立立川高校校長を退職
第27回
平成23年6月11日
「本造りの現場から ー「校正」の立場を中心にー」
寺島 亮三 先生(元岩波書店校正部)
<経歴>
昭和10年生・東京都出身
諏訪清陵高校卒
商社勤務の後、昭和37年岩波書店に校正担当者として入社、平成9年退職
在職中には、『広辞苑』『理化学事典』『小英和辞典』『大航海時代叢書』等の他、文庫・新書・単行本を合わせ、560点余の書籍の校正を担当
その後も岩波書店の校正業務を請負う
第28回
平成23年12月10日
「抗ガン剤の開発とがん薬物治療の動向 -塩酸イリノテカンの発見と最近の評価-」
宮坂 貞 先生(昭和大学名誉教授)
<経歴>
昭和8年生・岡谷市出身
諏訪清陵高校・東京大学大学院薬学専攻課程修了・薬学博士
東京医科歯科大学助手、昭和大学薬学部教授、薬学部長、理事を経て、現在同大学名誉教授・学校法人昭和大学監事・諏訪郷友会理事長
日本薬学会学術貢献賞・井上春成賞・発明協会会長賞・文部科学大臣科学技術賞・日本癌学会学術賞CHAAO賞等を受賞
第29回
平成24年2月11日
「福沢諭吉先生と諏訪 -福澤諭吉傳 全4巻発見の経緯-」
五味 克成 先生(ヤクルト本社医薬事業本部)
<経歴>
昭和28年生・茅野市出身
諏訪清陵高校・東京大学薬学部卒・薬学博士
協和発酵工業を経て、現在ヤクルト本社医薬事業本部医薬学術部勤務・日本臨床腫瘍学会評議員・日本癌学会、日本薬学会、米国癌学会、米国臨床腫瘍学会所属・医薬品産業情報研究会研究開発委員会副委員長
第30回
平成24年6月9日
「泡の話 -たかが泡、されど泡-」
海野 肇 先生(東京工業大学名誉教授)
<経歴>
昭和16年生・岡谷市出身
諏訪清陵高校・名古屋大学工学部卒・同大学院修了・工学博士(東京工業大学)
理化学研究所研究員・東京工業大学助教授、教授・工学院大学教授を歴任
第31回~第40回
第31回
平成24年11月10日
「夢を追う車づくり -構想から発表まで-」
鎌倉 了 先生(元日産自動車車両開発部門4輪駆動車主査)
<経歴>
昭和16年生・諏訪市出身
諏訪清陵高校・東京工業大学応用物理学科卒
プリンス自動車入社
翌年日産自動車と合併以来車両開発部門(実験部門、設計部門、商品企画部門)を担当し世界十数カ国の自動車事情、走行環境を調査・体験
その後4輪駆動車主査としてサファリ、テラノ、ダットサントラックを担当
テラノは1995年日本カーオブザイヤー特別賞、米国年間SUV賞等受賞
1996年高田工業常務取締役、横浜市と共同で中小企業の技術を活用したMuettoを開発、2006年退職
第32回
平成25年2月9日
「商船で行く海洋汚染観測」
功刀 正行 先生(金沢大学客員教授元国立環境研究所環境科学専門員)
<経歴>
昭和22年生・諏訪市出身
諏訪清陵高校・東京理科大学理学部卒・農学博士(東大)
国立環境研究所(旧国立公害研究所)にて30年間、大気汚染および海洋汚染における計測手法などの研究に従事
現在、東京理科大学環境安全センター勤務、金沢大学客員教授、日本女子大非常勤講師、環境情報センター専務理事など併任
第33回
平成25年6月13日
「日本と朝鮮半島」
伊藤 良司 先生(NHK報道局国際部)
<経歴>
昭和40年、東京生まれ
同63年、東京外国語大学仏語科卒業、NHK入局
平成5年、ソウル延世大学語学留学
ソウル・パリ特派員、ブリュッセル・パリ支局長などを経て、平成20年~24年、ソウル支局長、最後の1年間は日本人初のソウル外国人記者クラブSFCCの会長もつとめる
平成24年、国際部アジア統括副部長
第34回
平成25年11月9日
「オウム事件とは何だったか -一連の裁判を傍聴取材して考えること-」
降幡 賢一 先生(元朝日新聞編集委員)
<経歴>
昭和20年生・下諏訪町出身
諏訪清陵高校・東洋大学社会学部卒
東京大学新聞研究所(研究生)中退
朝日新聞社入社、東京本社社会部、浦和支局次長、企画報道室員などを経て編集委員
定年退社後、平成22年まで嘱託
現在、日本エッセイスト・クラブ理事、東京経済大学講師
第35回
平成26年5月10日
「生きにくい時代を生きる子供たち -いじめ、不登校、ひきこもりを考える-」
内田 良子 先生(心理カウンセラー・子ども相談室「モモの部屋」主宰)
<経歴>
昭和17年生・長野県富士見町出身
諏訪清陵高校・東京女子大学文理学部心理学科卒
佼成病院心理室にて心理カウンセラー、NHKラジオ「子どもと教育 電話相談」「子どもの心相談」アドバイザーを務める
現在、子ども相談室「モモの部屋」主宰、東京都内保健所及び保健福祉センター心理相談員、信濃毎日新聞教育コラム「コンパス」連載中
第36回
平成26年12月13日
「日本と台湾の近現代外交史 ~100年の絆を駆け足で~」
春山 明哲 先生(前日本台湾学会理事長・早稲田大学アジア研究機構台湾研究所客員上級研究員)
<経歴>
1946年東京生まれ
諏訪清陵高校卒業・東京大学大学院工学研究科修士課程修了
1974年国立国会図書館入館、調査及び立法考査局次長、国会分館長など歴任し、専門調査員で退職
2007年早稲田大学台湾研究所客員研究員、台湾・国立政治大学台湾史研究所客員教授、日本台湾学会理事長(~2011年)
一橋大・早稲田大・名古屋市立大で非常勤講師を歴任し、現在は早稲田大学アジア研究機構台湾研究所客員上級研究員
第37回
平成27年2月14日
「アベノミクスの光と影 ~考えようこれからの国民生活~」
中村 詔行 先生(東京経済大学大学院、ドイツ資本主義研究会会員)
<経歴>
1942年生・岡谷市出身
諏訪清稜高校・東京大学経済学部卒業
第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行、調査部、西銀座支店、四谷支店、東新宿支店を経て、年金住宅サービスセンター総務部長、岡部土木経理部長を歴任
2008年、経済学博士(東京経済大学)
第38回
平成27年6月13日
「人間と汗 ~汗をかかない人間は爬虫類化する~ 」
五味 常明 先生(医学博士、五味クリニック院長)
<経歴>
1949年生・茅野市出身
諏訪清陵高校・一橋大学商学部卒業
昭和大学医学部に入学、昭和大学で形成外科学、多摩病院精神科 で精神医学を学ぶ
体臭、わきが、多汗治療の現場で外科的手法と心の治療を組み合わせた「心療外科」を実践
クリニックを東京と大阪で開業のかたわら、 におい汗の研究の第一人者として治療と研究にあたる
第39回
平成27年11月14日
「プーチンのやり口手口から見た世界戦略」
小林 和男 先生(国際ジャーナリスト)
<経歴>
1940年長野県茅野市生まれ
東京外国語大学卒
NHK記者としてモスクワ、ウイーン支局長など海外滞在14年
92年ソ連客観報道により菊池寛賞受賞
NHKスぺシャルキャスター、解説主幹、作新学院大教授など歴任
08年ロシア文化への貢献で露政府プーシキン勲章を受章
現在、フリー・ジャーナリスト、サイトウ記念財団評議委員、FEC日本民間外交推進協会日ロ経済文化委員、日墺協会理事ほか
第40回
平成28年2月13日
『イチョウの不思議』
長田 敏行 先生(東京大学名誉教授・法政大学名誉教授)
<経歴>
1945年生・茅野市出身
諏訪淸陵高校・東京大学理学部卒業・同大学大学院理学系博士課程修了(理学博士)
東京大学教養学部、名古屋大学理学部、基礎生物学研究所を経て、1990年東京大学大学院理学系研究科教授
2007年、定年退職、名誉教授、同年法政大学教授
2008年、同大学生命科学部教授・学部長
2015年、定年退職、名誉教授
この間、東京大学付属植物園園長、フンボルト研究員として、マックス・プランク生物学研究所で研究従事
日米科学協力研究で、イリノイ大学、ワシントン大学で研究従事
1997年、フンボルト研究賞、2013年、イグ・ノーベル化学賞他
現在、日本メンデル協会会長他
著書:『イチョウの自然誌と文化史』(裳華房)等
第41回~第50回
第41回
平成28年6月11日
「かみ合わせの医学」
竹内 洋平 先生(竹内歯科医院副院長)
<経歴>
長野県岡谷市出身
諏訪清陵高校・東京医科歯科大学卒業
調布市文化コミュニティ振興財団評議員、東京都歯科医師会代議員、調布市歯科医師会会長、調布フィルハーモニー管弦楽団代表を歴任
第42回
平成28年12月10日
「師走の防犯を考える」
調布警察署
第43回
平成29年2月11日
「琉球音楽の解説と演奏」
宮里 英克 先生(解説ならびに三線演奏)
久保木 智康 先生(篠笛ならびに太鼓演奏)
<経歴(宮里英克氏)>
沖縄県那覇市出身
那覇高校・国学院大学文学部卒業
20代に三線を片手にアジアを旅し、三線の音色が人々を魅了する力を確信して唄者の道を歩み始める
三線指導者としても、これまでに1000人以上の生徒を指導
沖縄情報番組「ハイサイウチナータイム」(FMおだわら)のパーソナリティー、NHKドラマでの三線指導、東京フィルハーモニーコンサートにゲスト出演、 ライブ演奏活動等様々な分野に活動の範囲を広げている
著書:『やさしく弾ける沖縄三線の基礎』(日本出版ネットワーク)
第44回
平成29年6月10日
「民間の国際協力」
岡本 隆之 先生(国際文化交友会常任理事)
<経歴>
長野県下諏訪町出身
證券会社勤務を経て、昭和43年オイスカの国際協力活動に加わる。
以来、半世紀にも及ぶ長きにわたり、研修生(留学生)の受入れ、送りだしを通じての農業指導、環境保全、人材育成等の活動に従事してきている。
第45回
平成29年11月11日
「情報技術と社会」
斎藤 信男 先生(慶応義塾大学名誉教授)
<経歴>
1940年諏訪市生まれ
諏訪清陵高・東京大学工学部卒業・同大学院応用物理専修・工学博士
通産省研究員 筑波大助教授
慶應大環境情報学部教授同学部長
同大学院政策・メディア研究科委員長
慶應義塾常任理事
駒澤大学グローバル・メディア・スタディー学部長
第46回
平成30年2月10日
「築地が繋いだ海と食卓 ~豊洲移転を前にして~」
金子 政喜 先生(前築地市場水産仲卸「嘉徳(よしとく)」社長)
<経歴>
1937年、諏訪市湖南生まれ、諏訪清陵高等学校卒業
1959年、築地市場 仲卸「豊清」入社
1963年、総理府「日本青年海外派遣団」に東京代表として3か月間参加
1964年、東京五輪「世界青少年キャンプ」に1か月間役員参加
1967年、築地仲卸「嘉徳」として独立
1980年、カナダ・バンクーバーよりウニの輸入開始
1995年、中国・大連よりウニ(北朝鮮産)の輸入開始
2014年、築地仲卸「嘉徳」を株式譲渡
第47回
平成30年6月10日
「弁護士業界の変遷に想う ~開業38年を振り返って~」
小口 隆夫 先生(弁護士、東京第一弁護士会)
<経歴>
昭和24年2月、長野県下諏訪町生まれ
昭和42年3月、諏訪清陵高校卒業
昭和46年3月、中央大学法学部卒業
昭和52年10月、司法試験、合格
昭和55年3月、司法修習修了(京都)
昭和55年4月、弁護士登録(第一東京弁護士会)、高橋勇次法律事務所勤務
昭和58年4月、小口法律事務所を開設
平成10年4月、新井・小口法律事務所を開設
平成24年4月、新井・小口・星出法律事務所を開設し、現在に至る
第48回
平成30年11月10日
「中国と共に歩んだ道 ~習近平独裁化の行く手に待つものは~」
小口 隆 先生(諏訪郷友会代表評議員)
<経歴>
昭和30年、岡谷南高校卒業
昭和33年、早稲田大学法学部卒業
八幡製鉄所(現新日鉄住金)入社、輸出部門に30年勤務
その後三晃金属工業で12年勤務、海外・総務・人事・営業管理管掌、専務取締役、平成15年退社
長善館OB
第49回
平成31年2月9日
「トランプ政権と日本」
清水 憲司 先生(毎日新聞前ワシントン特派員)
<経歴>
1975年、長野県 諏訪郡原村生まれ
諏訪清陵高校・東京大学文学部卒業
1999年、毎日新聞社入社、前橋支局、東京本社経済部
2014年、東京本社外信部北米総局ワシントン特派員
2018年、東京本社経済部
長善館OB
第50回
令和元年6月8日
「惑星系形成論とはやぶさ2」
石城 陽太 先生(JAXA宇宙科学研究所)
<経歴>
2013 年、長野県諏訪清陵高校卒業
2017 年、東京大学理学部地球惑星物理学科卒業
2019 年、東京大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻博士前期課程卒業、 現在同後期課程在籍(JAXA 宇宙科学研究所太陽系科学研究系藤本研究室所属)
第51回~
第51回
令和2年2月8日
「平成の皇室、令和の皇室」
大久保 和夫 先生(毎日新聞東京本社社会部皇室担当記者)
<経歴>
1947年、宮城県石巻生まれ
1966年、都立豊多摩高校卒業
1970年、上智大学卒業(米国渡航)
1971年、毎日新聞入社長野支局赴任
1975年、毎日新聞社東京社会部入部
1990年、社会部武蔵野支局長
1991年、サンデー毎日副編集長
1997年、社会部編集委員(皇室担当)現職
第52回
令和4年7月
「芥川龍之介とパンデミック(スペイン風邪) ~コロナ禍の中で浮上した問題~」
宮坂 覺(さとる) 先生(フェリス女学院大学名誉教授・元学長)
<経歴>
1944年、長野県原村生まれ
諏訪清陵高校・早稲田大学文学部国文科卒業・上智大学大学院国文学専攻博士課程単位取得退学
1980年、フェリス女学院大学に赴任、以降、近代日本文学、特に芥川龍之介研究の第一人者として、教授、文学部長、人文科学研究科長、理事、評議員などを歴任
2008年、同学学長に着任
2013年、定年退官
現在、フェリス女学院大学名誉教授、国際芥川龍之介学会顧問
第53回
令和5年6月
「君は満州へ行くか ~満州移民の歴史を学ぶ~」
飯島 春光 先生(元中学校社会科教諭)
<経歴>
1953年、長野県埴科郡雨宮県村(現千曲市)生まれ
1971年、長野高校卒業
1975年、早稲田大学政治経済学部卒業
以降長野県内にて中学校社会科教諭として41年間勤務
現在、長野県歴史教育者協議会副会長、NPO法人松代大本営平和祈念館理事、子供と親・教職員の教育相談室相談員、千曲市人権教育推進員・講師・平和のつどい実行委員、矢代有線放送貫次・企画委員、社会福祉法人「杏の郷」評議員ほか